MCPサーバーを利用する
RunbookのMCPサーバーを利用すると、MCPに対応したAIクライアントとRunbookを簡単に連携できます。
MCPとは
MCP(Model Context Protocol)は、生成AIモデルが外部の情報にアクセスできるようにするためのしくみです。従来のAIモデルは学習時のデータのみに基づいて回答を生成するため、社内固有の情報や最新情報を取り入れることができませんでした。MCPサーバーは、Runbookなどの外部サービスと各種生成AIとを、プラグインのように連携させるためのしくみです。RunbookのMCPを使えば、生成AIからRunbookの情報の読み出しや、記事の作成、ワークフローの実行などが可能になります。
現在Runbookが提供しているMCPサーバーは以下です。
MCPサーバー | 説明 | 認証 | 利用可能なクライアント |
---|---|---|---|
ローカルMCPサーバー | ローカルコンピューターにインストールして使用。 | APIトークン | VisualStudio Code |
MCPサーバーをセットアップする
ローカルMCPサーバーのセットアップ
Node.jsのインストール
ローカルMCPサーバーを使うには、バージョン20.0.0以上のNode.jsがインストールされている必要があります。Node.jsは公式サイトからダウンロードしてインストールしてください。インストール方法についてはインターネットに日本語の情報が多く存在しますので、参考にしてください。
APIトークンを取得する
MCPサーバーからRunbookにアクセスするためのAPIトークンを取得します。ワークスペースのAPIトークン、個人APIトークンのどちらも使用できます。生成AIからワークフローの実行を行うには、個人APIトークンを使用してください。
MCPサーバーを実行する
MCPサーバーは以下のコマンドで実行することができます。
npx -y @runbook-docs/mcp-server --api-token=<APIトークン> --base-url=https://<サブドメイン>.runbook.jp
または、環境変数を使う場合
export RUNBOOK_BASE_URL='https://<サブドメイン>.runbook-local.jp'
export RUNBOOK_API_TOKEN='<APIトークン>'
npx -y @runbook-docs/mcp-server
設定方法は各種AIクライアントごとに異なりますので、上記コマンドが呼び出せるように設定を行ってください。例えば、Claude Desktopの設定は以下のようになります。
{
"mcpServers": {
"runbook": {
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"@runbook-docs/mcp-server"
],
"env": {
"RUNBOOK_BASE_URL": "https://<YOUR_SUBDOMAIN>.runbook.jp",
"RUNBOOK_API_TOKEN": "your-api-token"
}
}
}
}
MCPサーバーで利用できる操作
MCPサーバーで利用できるRunbookの操作は以下です。
- get-article: 記事を取得します。
- list-articles: 記事一覧を取得します。
- create-article: 記事を作成します。
- update-article: 記事を更新します。
- list-books: ブック一覧を取得します。
- list-categories: カテゴリー一覧を取得します。
- search-articles: 記事を検索します。
- get-process: 実行中のワークフローを取得します。
- run-process: ワークフローを実行します。